ガルクォーレ九州中国オフ 後記
H17.10.23

1.初めに
私の今回のオフの第一目的は『メーカー製のガルヒンジを見る』ってことでした。もっと露骨に言えば『メーカー製VSまる助工房製 いざ勝負!』です(笑)。自分でヒンジを作ったものの、実物のヒンジを見たことがなかったもんでヽ(´o`;lll オイオイ。

順序が逆かもしれませんが、もし先に実物を見て作っていたら似た設計になっていたかもしれません。オリジナリティーをアピールするなら見ずにやって良かったと思います(苦労しましたが)。

今回実際に全車のヒンジを隈なく見ました。私のようにヒンジばかりをジロジロ見ている変態は他にはいませんでしたヽ( ̄∀ ̄)ノ。また、エクリプス、80スープラ、セブンのガルヒンジを実際に開閉させていただきました。

2.ヒンジの外見や取り付けについて
まずは外見。ヒンジ本体の外見は似ているようでメーカーが違えばやはり違いました。特に上下ストッパーやガスダンパーの取り付け部の形状などです。

取り付けですがこれは同じ車種、同じメーカー製であっても微妙に違っています。取り付けたショップの違いもあるでしょうがボルトオン設計であってもやはり多少なりとも長穴加工や削り加工はされてありました。

その他ではワッシャーをかましていたり、溶接で完全に車体に固定されていたり、車体側をへこませていたり、切ってあったり、まあ色々です。

3.ヒンジによる実際の開閉の違い
次に実際に開閉した感触。これはメーカー製の設計思想と私の設計思想が全く違うのか、完全に『メーカー製VSまる助工房製』といった感じでした。

具体的にはメーカー製のものはドアの上げ始めから10〜15度くらいまでは全くと言っていいほどガスダンパーのアシストが無く非常に力が要ります。そして15〜30度くらいまではドア重量とガスダンパーの力が釣り合い、それ以上になると勝手にドアが上がります。

対する私のヒンジは上げ始めから最後までほとんど常にガスダンパーとドア重量が釣り合っており、大抵どの位置でもドアを留めることができます。こう書くと私のヒンジの方が良いと感じる方が多いかもしれませんが一長一短です(下表にまとめています)。

4.その他の違い
基本的にメーカー製とまる助工房製で決定的に違うのがガスダンパーです。メーカーは超強力(200〜300kg超くらい、特注)でショートストローク、私は強力(120〜130kgくらい、汎用)でロングストロークなガスダンパーをそれぞれ採用しています。

まあこれも一長一短ですね。メーカー製はコンパクトで超強力のためにフェンダー内にダンパーを隠すことができますが耐久性は?(ガス圧が高いので抜けも早いと思われる)です。

まる助工房製はフェンダー内にダンパーを隠すことは不可能ですが耐久性はあると思います。但しロッドが長いため傷つく可能性のある表面積が広いとも言えます。

 

メーカー製 長所 ・閉める時に上から押さえつける力が要らない(ダンパーが効いていないので落ちきっている)ので普通に開閉できる。
短所 上げ始めに力が要り、上がりきるときも手を添えていないと一気に上がるので衝撃が来る。
・下ろすときも突然ガスダンパーの補助がなくなるため手で支えていないとガクッと衝撃がくる(これはちょっと恐かった)。
まる助工房製 長所 大抵どの角度でも止めることができ、上げ始めにそんなに力が要らない(調整可能)。つまりどの角度からの上下でも同じような力でOK。
短所 ドアが下りきっていてもドア重量とガスダンパーが釣り合っているので少し上から押さえながら閉めないといけない。
※あくまでも今回のオフで実際に開閉させてもらったものとの比較です

 

総合所見
メーカー製のものはガンッと上げてガンッと閉める男性向け、まる助工房製は力が要らないものの、閉めるときにコツのいる女性向けといった感じですかね。まあこれに関しては好みですので優劣付けられません。もとい選択の余地もないんですがね(笑)。1つ言っておくとまる助工房製は調整範囲内でメーカー製の感触に近づけることができます( ̄ー ̄)V

次にメンテナンスに関しても色んな視点から観察してきました。私のガルヒンジは左右の開きの調整はフェンダーを外す必要があるものの(調整することはまず無いですが)、上下のストッパーの調整とグリース補充はフェンダーを外さずに何とか出来ます。が、メーカー製のものを見た限り、上記3点全てのメンテナンスにおいてフェンダーを外さないと完全に不可能でした。この点では完全勝利だったと思います( ̄ー ̄)V

あ、あとデザイン的には完全に負けていましたね。メーカー製のものは曲線が多く見た目が物凄く良かったです。私のは直線基調で無骨ですから(´・ω・`)ショボーン。

最後に剛性感が高く調整範囲がかなり広いことに関しては他のガルオーナーからも『いいですね〜』と声を掛けられました。まあその分手間が掛かっているのですがね。

  

 

 

私のヘッポコ設計ガルヒンジもいい線イッていることが判明。