トミー号 その18

 

ミッション分解 その4

 

それではミッションの中身の分解に入りましょう。

 

まずはセンタープレートの4ヶ所のプラグボルトを外してスプリングと鉄球を取り出します。スプリングは簡単に外れますが鉄球は奥に入り込んでいるのでマグネットを準備しておいた方が楽です。

 

シフトフォークのボルトは撤去済みなのでスプリングピンなどを取り外します。そのまま打ち抜くと変なところに入り込んだり飛んで行って行方不明になるので反対側にウエスなどで受けたいところですが狭くて難しいです。そのため私は写真のようにマグネットで受けました。

 

準備ができたら一番上のシフトフォークシャフトを引き抜きます。そうすると写真の3速&4速のシフトフォークが外れます。

 

シフトチェンジする際にシフトレバーを動かすとシフトフォークはハブを押します。そのときにシフトフォークとハブは接触します。そのためどうしても写真のようにシフトフォークは摩耗していきます。写真中の矢印の先端が摩耗した段差です。

この段差の分だけシフトフォークがハブを動かす距離が短くなり中途半端な位置でハブが止まることになり、ギヤ抜けが発生する原因となるわけです。

 

さて同じように上から2番目のシフトフォークシャフトを抜きたいところですがこのまま抜くと鉄球がバラバラと落ちていくことになります。前回やった時には実際にそういうことになって非常に焦ったことを覚えています。

 

こんな感じで鉄球の頭が見えています。この鉄球はシャフトとシャフトの間にある鉄球です。これとは別にシャフトの中を貫通している鉄球もありますので要注意です。

 

シャフトを前後に動かすと鉄球が出たり引っ込んだりするので少し飛びださせた状態でマグネットを近づけて取り外します。そのあとシャフトに貫通している鉄球を落とさないようにゆっくり引き抜いていきます。

 

センタープレートの部分以外にも鉄球はあちこちに入っていますので分解図を良く見ながら慎重に作業します。

 

シャフト4本の取り外し完了です。この写真中央のやや下側に見えているものがバックギヤをスライドさせるレバーです。

 

最後にこの短いシャフトを引き抜きます。

 

これで全部ではありませんがこういった小さな部品が使われています。

    

 

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神経を使う作業が多いです。

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