フルレストアダイジェスト その12

 

今週末は雨に泣かされ塗装はできずに室内作業となりました。

 

取り外したヘッド。EXカムだけ外した状態です。こんがり焼けてますね。

 

普通はSSTを使うのですが買う金がないのでフラットバー+メガネで代用です。世の中広しと言えどこんな方法で外しているのは多分私だけでしょう(笑)。この状態からテコの原理で固いバネを縮めてバルブリテーナを取り除きます。

 

ドンガラのシリンダーヘッドです。ここまでを仕事帰りにコツコツやってました。

 

週末は洗浄から始めます。前は安物の洗浄剤だったためかあまり効果がなかったので今回は奮発してカーボン除去だけに的を絞った洗浄剤を使ってみました。

 

まあボチボチの結果でしょうか・・・。まあ手で地道にやるよりはマシでしょう。雨の中ですが水道水できれいに流してガレージ内に持ちかえります。

 

水分をエアで吹き飛ばして早速リューターで好き勝手に削りまくります。真のエンジンチューナーならこの場面が一番血が騒ぐところでしょうが私は時間がかかる割りには効果があまりない作業と推測していますので残ったカーボンやバリ、鋳肌の荒れを取るくらいにしか手を加えません。でも一度は鏡面加工とかやってみたいです(←必ずいつかやるはず)。

 

例えば右下の穴の銀色の帯みたいな部分が削ったところです。注意点はバルブの当たり面に傷を付けないことだけです。

 

上2つの穴の奥にもバリなどがあるので削って滑らかにします。鏡面云々より滑らかにすることに重点を置き徹底的に削ります。バリや荒れだけでも結構あるものです。これらを取り除いただけでもかなり満足な気分が得られます。DIYの利点とはそんなもんです。

 

シリンダーヘッドの加工が終わったら次はバルブの洗浄&擦り合わせです。まずはボール盤にバルブを固定します。ガルのおかげで回りが汚い・・・。

 

紙やすりを木片などに合わせてカーボンを取り除きます。当たり面は慎重に!

 

洗浄が終わったら次は擦り合わせ。このようにタコ棒とコンパウンドでシコシコ・コンコン・シコシコ・コンコンと地道にやるのが普通のようです。

 

地道にやるのもいいですが24本もやっていたら腕が疲れるので私はこうします。

 

このようにバルブの当たり面が一様に輝いたらOKとします。ドリル使ってもこの状態になるまで時間掛かりますし疲れます。

 

最後にヘッドに取り付けてみて灯油で満たして漏れがないか確認します。一番奥と手前から2番目は若干漏れていたのでもう一度やり直ししました。

 

 

-------------------------------

色々ネットで調べてもバルブの擦り合わせは皆さん手作業でやっていますが
私のように電動じゃダメなんでしょうかね?4気筒16バルブならまだしも・・・。
結果は手作業でやった時と変わりませんのでこだわりの無い方ははお試しあれ。

-------------------------------